シモーヌ@ヒューマントラストシネマ有楽町(良作)/23年28本目(2023年夏の個人映画祭り4)

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2023年夏の個人映画祭りの最後を飾るのが、シモーヌ@ヒューマントラストシネマ有楽町。
Simone, le voyage du siecleというのが原題なので、邦題(副題)の「フランスに最も愛された政治家」は主人公のことを良く知らない、日本人向けに意訳した感じです。シモーヌ、激動の世紀の旅てなのが直訳に近い筋です。
話自体は、フランスの政治家、シモーヌ・ヴェイユさんの激動の一生を描いた作品で、ユダヤ系の人として、ナチスドイツ・当時のフランス政府のホロコーストから生き延びたというのが、話のキモで、ナチスドイツ批判というのは、ジャンルは違えど、マッドハイジとも共通するところw 時制が、ホロコースト時代と近年を行ったり来たりというのが、観る側にとっては疲れますが、まあギリギリ許容範囲。
物見遊山でパリに夏休み旅行に研修に出かけたとうそぶいている今井絵理子は、100回位、この映画を見てから出かけた方が良かったものと思われます。
決してフランス、女性の社会進出が古くから進んでいたわけではない、ということを、歌って踊ってただけの高卒は知らないでしょうし、フランスの中でも最優秀の学歴であったヴェイユさんも、一時期、主婦をやらざるを得なかったというのも、私が知らなかったくらいなので、高卒の彼女はまず学校教育では身に着けていない話。
国民の税金を間接的に使って、物見遊山で日本から国会議員がやってきた、ということを草葉の陰で、シモーヌさんは嘆いていることでしょう。


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