658km、陽子の旅＠テアトル新宿（良作－)/23年27本目（2023年夏の個人映画祭り3)

658km、陽子の旅＠テアトル新宿（良作－)/23年27本目（2023年夏の個人映画祭り3)

ということで、今年２７本目は、658km、陽子の旅＠テアトル新宿（良作－)。

ややとっかかりが荒唐無稽すぎなのが、大きなマイナスの映画。

あり得ないきっかけで、半引きこもりの女性が、ヒッチハイクしながら茨城から青森・弘前まで父親の葬式に向かう、というロードムービー。

何度も東京・弘前を車両で移動したことのある人間から見ると、移動時間・距離がまるきり合ってない上、雨天とその直前後のシーンの路面状況があっておらず、ドッチラケです。

期待の弘前シーンが、岩木山と津軽弁の「なんもなんも」くらいしかなく、これまたガッカリ。

まあ、自称、ジャーナリストが女性を甘言でたぶらかす話は、伊藤詩織さん事件に着想か、といったところくらいしか中盤は見どころがなく、眠くなります。

落ち目のTSUTAYAを象徴している感のある映画で、前評判程のものではないといった感じです。

主演の菊地凛子さんが、話が進む（弘前に近づく）につれコミュ障から脱却、だんだんと美人になっていくというのが、全体としての唯一の見どころです。

基本、菊池さんの熱演を加味しても凡作＋ってところですが、主人公の運がいい方に転がり始めるきっかけとなるシーンの風吹ジュンさん、そして、やたらとカワイイ感のある見上愛さんの出演に敬意を表して良作－。

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