マッドハイジ mad heidi＠ヒューマントラストシネマ渋谷（良作)/23年26本目（2023年夏の個人映画祭り2)

マッドハイジ mad heidi＠ヒューマントラストシネマ渋谷（良作)/23年26本目（2023年夏の個人映画祭り2)

2023年夏の個人映画祭り2本目は、ヒューマンドキュメンタリーの「世界のはしっこ、ちいさな教室」と対極な映画、「マッドハイジ mad heidi」。

B級映画の類で、作りも極めてチープ。ハイジとはいうものの、主要登場人物が、アルプスの少女ハイジと同じなだけで、同作とはまるきり話の筋が違います。

しょっぱなの「パラマウント映画」のオープニングロゴのパクリから、笑かしてくれますし、黒人のペーターというのも凄い配役です。人種差別撤廃も度が過ぎるとギャグだという話なのでしょう。

基本、ナチスドイツをモチーフにした敵方なのですが、芸が細かいのが当時のフランスの無責任迎合ぶりもさりげなくおちょくってます。

施政者が、甘いエサで釣って、実はそれが中毒性のある毒饅頭、なんてネタは、今の日本をからかっているのかもしれません。

まあ、札幌の女装ナンパおじさんの首ちょんぱ事件があったところ、期せずして、そのようなシーンもありますが、作りがちゃちなので、残酷さはありません。

いずれにせよ、意外と奥が深い映画です。

この映画、日本に対するリスペクトがさりげなく出ており、具体的には、ハイジの武器に日本刀モドキがあったり、クララ役が、日本人のハーフ、アルマル・G・佐藤さん、横浜の地名など、、、です。

ちなみに、クララの車いすシーンが最後のほうで、とってつけたように出てきますｗ

次回作がハイジとクララ、ということですので、日本における障害者様的な状況のパロディあたりになるか？？

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