全員死刑＠テアトル新宿

大牟田の弱小暴力団の組長家族４人が、知人一家４人に強盗殺人をやらかして、全員死刑判決が確定した事件を素材にした映画です（強盗殺人ですので死刑か無期懲役しかないところ、４人やっちゃったので死刑はしようがない）。
素材があれなので、先入観から、かなりボロクソな評価のようです。
まあ、監督をはじめ、制作サイドの顕かな力不足、キャスティングに、プロダクション的に変な偏り（役者さん自体はそんなに悪くないですが）があるのですが、忖度してみると、なかなか面白い要素もあります。
このあたり、撮るのがうまいか、脚本をもう少し工夫すると、よかった感じです。
本当に惜しいのが、「障害者」の使い方。
滅茶苦茶な映画ですので、発展途上国映画的に、障害者団体から抗議を受けるレベルにしてしまうくらいやってもよかったところ、ちょっと中途半端な感じ。
重度障害者は、絶対に強盗殺人をしないという点で、健常者の殺人者一家より社会に遥かに害がない、犯罪を犯さないので死刑にならないが、不自由、、、といったところをきっちり出せれば、神奈川のほうの事件批判に繋がって、自称映画評論家などから大絶賛で、おもしろかったものと思われます。

ポスターも少々アレ過ぎ、通りがかりのお客の失笑を買ってましたｗ