で、このあたり、歴史を考えると実は非常に簡単な話。
諸説に関しては、従来は本町5丁目の川沿いが、そして最近は河原町が有力という話です。
で、地図を見ると、河原町の一部にきれいな・そして太い道の、いかにもなエリアがあります。
しかしながら、昔の書籍の記述と不整合、という話があり、このあたりが議論になっているようです。
この点、歴史にヒントがあるような気がします。
宇都宮ですが、もともと、中規模ながら重要拠点、で江戸時代は譜代大名の宇都宮藩・宇都宮城があり、その後は師団司令部が置かれ軍都として栄えた一方、そのせいで、終戦直前に空襲に見舞われた、という歴史があります。
そして、古くから宇都宮二荒山神社が城北に、東には川がある、という地勢です。
城と軍ということで遊廓存在の役者が揃ったところ、本町5丁目は、駅近く、宇都宮二荒山神社南側のエロゾーン、河原町のほうは城南西という、遊郭定番ポジションにあったと考えるのが基本となりましょう。
ここで、河原町は宇都宮城からえらく離れているので変だ、地形・地勢が古いものの本とまるきり違うので変だ、という問題が出てくるのですが、城の歴史、軍絡みの歴史を考えると、河原町が遊郭定番ポジションと理解してもなんら問題ないものと思います。
まず、城ですが、大きな盲点があります。それは宇都宮城が、以前はエリア的に大きかったということです。そもそも、いまの城址公園自体、比較的新しいものです。これを考えると、、河原町のほうを城南西といっても全く不思議ではありません。
そして、軍絡みの話として、宇都宮大空襲で、街が壊滅的になり、戦後、サラから都市計画を進め、道を引き直し、城の堀を埋め、河川改修を行い、丘を削り平地を増やし、、、ということで、地勢も大きく変わった、という歴史があります(ちなみに、東武宇都宮駅も動いています)。
と、前フリはこのくらいで、画像で本町5丁目の川沿い、河原町を紹介しましょう。
まずは本町5丁目。

趣ある建物。

和食屋さん。
そして、河原町へ。

有名な新地食堂。
夜もやっていません。

河原町の妙に幅広な道。
今は、すっかり地上げが進んでしまってます。
おまけで、

駅近くにある旅館藤江。
非常に趣深い建物です。
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