が、この映画、なかなか深く、味わいがある映画で、雑学の量で笑いのツボが変わってきます。
まず、原題のタイトルからしてフザけてます。
all gone southということで、南行き、転じて、みんな消えちゃった、というのが基本的な意味で、映画の本筋を表しているのですが、隠語でオーラルセックスという意味があるのがgo south。
で、冒頭、ビレッジピープル(ゲイ世界のスターグループ)云々というせりふがあり、go westにひっかけている、というだけではなく、毒蜘蛛に陰茎をかまれてピンチの主人公のそれを、原住民風の男が、口で咥えて毒を吸い出すところまで展開してしまうところが、おフランスの映画らしからぬ展開で、笑うしかありません。
芸が細かいのが、エンディングの主人公の結婚式でも、なぜか、その原住民の男が主人公と手をつないでいたりしますw
そのほか、挙げるときりがないほど、小ネタ満載。べたなネタもあります。
フランス語が完璧にわかると、鼻から牛乳状態と思われますし、さらっと、パリのテロを踏まえた、差別的せりふ等が登場するところも、笑えるところでしょう。
ちょっと意外だったのが、アメリカ映画の主題の一つの、ファミリーというのがこの映画のテーマでもあったこと。
評価は間違いなく分かれる映画ですが、ツボにはまれば、大傑作との評価となる映画です。
下ネタ、べたなギャグがダメな人は絶対ダメだと思いますが、それ以外は意外と深い映画で、冒頭のタイトルからして、本記事の頭で紹介した下ネタがらみの話以外にも、「みんな消えちゃった」が、そのせいで「みんな出てきちゃった」という大隠しタイトルがあったりするというのが、なかなかすごい映画です。
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